アメリカ留学中は夏休みを利用して車で長距離旅行などに出かける機会も多いですが、 その際に注意しなければならないことも多々あります。
まず、アメリカでは田舎に行けばいくほどガソリンスタンドがないということを知っておきましょう。 アメリカの高速道路は無料なのはすばらしいことなのですが、 そのかわり日本みたいに道路に面したサービスエリア等が一切なく、 都会を離れると人家も少なくなりガソリンスタンドもあまりお目にかかれなくなってきます。 運転していると「この先60マイル(約100キロ)はガソリンスタンドなし」と書かれた案内看板もよく見たりします。 まわりに何もない場所でガス欠になることだけはなんとしても避けたいので、 ガソリンメータが残り3分の1ぐらいになったら給油をしましょう。
アメリカの田舎の高速はだだっ広い野原にドーンと一本の道を通しており、 たまに野生動物が飛び出してくることがあり危険なこともあります。 動物が頻繁に出没する地域には動物注意の看板が道路脇に立てかけてあるので分かりやすいです。 特に夕方の暗くなって涼しくなりだした頃や、早朝などは動物が行動し始める時間帯なので出現率も高いです。 動物注意の看板がある地域は注意を払って運転しましょう。
その他、 アメリカの夜間の高速道路は道路を照らすライトがないのでかなり真っ暗です。 特に夜間の山間部は真っ暗で坂が急だったりする場所もあるので運転には注意が必要です。 また、緊急時に夜どうしても高速道路の路肩に車を止めなければならないときは、 車の200〜300メートル後方にいくつか三角掲示板などを配置して後続車に注意を促しましょう。
少し話題がズレますが、 アメリカで車の長距離旅行をする際は「AAA(トリプルエー)」への加入がおすすめです。 AAAは日本で言えばJAFみたいなもので、車の運転中にパンクやバッテリー切れ、 ガス欠のときに電話一本で現場に駆けつけてもらってサービスが受けられます。 その他、車の牽引(Towing)サービスなどもあったりします。 AAAの年間会員になるには50ドルぐらい必要で、メンバーシップカードがもらえます。 メンバーになるとAAAオフィスでAAAが発行する地図(かなりちゃんとした地図です)や旅先の州ごとの宿案内本などが無料でもらえたり、 旅先のホテルやモーテルで会員割引が使えるので、旅行好きの人ならすぐに会員費のもとが取れるはずです。
会員の種類にはベーシック(年間50ドルぐらい)とプラス(年間80ドル)の二つがあり、 ベーシックでは緊急時の牽引サービスが7マイルまで無料で、プラスの場合は100マイルまで無料です。 またプラス会員の場合は万が一事故などで救急車や救急ヘリで運ばれた場合に、 そのときの請求代を多少カバーしてくれます。 また、オフィスでは車両登録やナンバープレートの発行もできるのでわざわざ混んでいるDMVに行かなくても更新手続きができます。 AAAのメンバーシップカードは必ずしも運転手が持つ必要はなく、 車に乗車中の誰かが会員ならサービスが受けられるのでその点も便利です。