
留学する先の語学学校などを選んだら次は渡米後に住む場所を決めますが、 主な選択肢として「アパート」、「寮」、「ホームステイ」の3つがあります。 しかし渡米前に住む場所としてアパートは選択肢から除外しましょう。 アパートは実際に現地で長い時間をかけて下見をしてから契約を結ばないと、 こんなはずじゃなかったと後悔のもとになりやすいので注意が必要です。
渡米した直後の留学生は「寮」か「ホームステイ」がとってもおすすめです。
寮暮らしもホームステイのどちらもそれぞれの利点、
欠点があるのでそれらをふまえて自分はどちらを選ぶべきか考えましょう。
寮は自分の通う学校のキャンパス内、 もしくはキャンパスのすぐ近くにあります。 短大にはふつう寮はありませんが、大学内に併設されている語学学校、 私立や大きな州立四年制大学にはたいてい寮が用意されています。 通学の点においては寮はホームステイなどと比べて断然便利です。 寮には独身寮や既婚者寮などがあったり、新入生だけしか入れない寮もあります。
寮の各部屋にはキッチンが設置されていることがあまりなく、 入寮者はキャンパス内のカフェテリアで一日三食を食べます。 カフェテリアはバイキング形式なので自分の好きなものを選んで食べれますが、 アメリカ料理に飽きる人は飽きてしまいます。 共同キッチンがあったりする寮もありますが、 みんなが利用するところなので混んでいればせいぜいお湯を沸かすぐらいしかできません。 自炊をして好きなものを食べたい人や食費を浮かしたい人には不向きです。
部屋は一人部屋か二人部屋かを選べたりします。
二人部屋を選んだ場合は組み合わせとして日本人以外の人がルームメイトになることが多いです。
寮は常に周りにたくさん人がいるので友達ができやすい環境ですが慣れるまで気を使うかもしれません。
また、寮内の一部の日本人同士でどっぷりつるんでしまうのある意味お決まりのパターンです。
その他、寮ではタバコやお酒が禁止されているところもあるのでそれも考えるべきポイントかもしれません。
ホームステイ先の家は学校と近かったり遠かったりいろいろな場合があります。 学校が目と鼻の先のホームステイ先があれば、 バスで何回か乗り換えないと学校まで行けないようなステイ先もあります。 ホストファミリーにもいろいろな種類があり、 白人の家庭やアフリカンアメリカンの家庭、シングルマザーの家庭などさまざまです。 ホームステイ選択のときはある程度希望が出せて、 「ペットOK」、「喫煙OK」など自分に合ったホストファミリーを探せます。
ホームステイの醍醐味はなんといっても、 アメリカの一家族のメンバーになって現地の生活様式などの文化に触れることです。 毎日の食事も一緒に食べますし、週末にホストファミリーと遊びに出かけることもあります。 英語が飛び交う日常という点においてはスピーキングやリスニングの練習に最適であることは間違いないです。
食事はホストファミリーと同じものを食べるのであまり選り好みはできませんが、 好き嫌いな食べ物は事前に知らせておけば大丈夫ですし、台所をかりて自分で作ることももちろんできます。 家では個室をひとつ与えられるのでプライバシーは保て、ひとりの時間も持つことが可能です。 ステイ先に留学生が数人泊まっている場合は日本人同士が一緒になることは組み合わせ上あまりないです。
ステイ先の人ももちろん人なので意見の衝突などもありますし、
慣れるまではかなり気を使うこともあるかもしれません。
また、ホームステイといってもゲストではなく家族の一員なので家の手伝いなどもしなければいけないときもありますが、
そのぶん自分の意見なども一家族メンバーとして尊重してくれます。
どうしてもホストファミリーと相性が合わないときはステイ先の変更も可能です。
上に説明したとおり寮もホームステイもそれぞれの利点、欠点がありますが、 もしどちらか選択できない人はどちらも体験してみることをすすめます。 寮もホームステイも一月単位で入退出ができる場合があるので、 「渡米して2ヶ月ホームステイしてその後に寮に移る」、 または「渡米後2ヶ月寮で暮らして合わなかったらホームステイに変更」などもアリです。